職場の多様化が進み、シニア世代のスタッフが若手や中堅層とともに働くことが当たり前の風景となりました。
業務自体は円滑に進んでいても、「会話のきっかけがつかめない」「必要以上に気を遣ってしまう」といった声を、現場をマネジメントする立場の方から耳にする機会が増えています。
年齢やキャリアの違いが直接の要因とは限りませんが、ちょっとした遠慮や行き違いが積み重なることで、互いの考えや意図が見えにくくなる場面もあります。
特に、シニア世代とのコミュニケーションにおいては、価値観や経験の差異から、言葉選びや距離感の取り方に戸惑いが生じるケースが少なくありません。
こうした状況は、どの職場でも自然に起こりうるものです。
とはいえ、なんとなく話しかけづらいといった状態が常態化すれば、関係性が浅いまま時間が経過し、モチベーションの低下や定着率への影響も懸念されます。
では、無理に距離を詰めるのではなく、世代や立場を問わず、誰もが自然に声をかけやすくなる関係性をどのように築いていけばよいのでしょうか。
本記事では、そうした課題に対するひとつのアプローチとして、日常の中に自然な交流を生み出す“仕組み”をご紹介します。
実際の企業での取り組み事例も交えながら、現場で無理なく取り入れられる工夫をお伝えしてまいります。
職場の雰囲気を少しずつでも良い方向へ変えていきたいとお考えの方は、ぜひ最後までご一読ください。
01|シニア世代とのコミュニケーションが難しい本当の理由 02|世代間の壁をやわらげる「ありがとう」の仕組み 03|世代を越えて感謝が届く職場へ【導入事例ご紹介】 おわりに |
「これといった問題はないが、どこか距離を感じる」
職場におけるシニア世代とのコミュニケーションについて、このように感じておられる管理職の方は少なくありません。
一緒に業務をこなしていても、ちょっとした声かけをためらったり、頼みごとを遠慮したり…そうした小さな行動の“ためらい”が、日々積み重なることで、少しずつ関係性にズレが生じていきます。
たとえば、年上のスタッフに対して失礼がないようにと言葉を選びすぎてしまい、要点が伝わりにくくなることもあります。
若手社員もまた、話しかけづらさを感じて最低限のやり取りにとどめてしまうなど、双方が無意識に距離を取ってしまうケースは珍しくありません。
一方で、シニア世代のスタッフ自身も、「若手に迷惑をかけてはいけない」「どこまで発言していいか分からない」と、配慮から控えめな態度を選んでいることがあります。
このようなすれ違いは、個人の努力や性格によるものではなく、立場や世代、経験値の違いから生じやすい“構造的なズレ”と捉えるべきです。
しかもこのズレは、トラブルや衝突といった目に見える形では表面化しにくく、あいさつや業務連絡が交わされていたとしても、内面的な安心感や信頼が育ちにくい状態が続いてしまうという特徴があります。
気づけば、「お互いの考えが伝わらない」「何を感じているのかが分からない」といった印象だけが残ってしまう…こうした“関係の薄さ”は、放置されれば職場の活気やエンゲージメントに影響を及ぼします。
このような課題に対しては、声かけや気配りを増やすだけでは十分ではありません。
むしろ重要なのは、世代や立場を問わず、誰もが自然に関わりやすくなる“仕組み”を職場に備えているかどうかです。
次章では、そうした関係性の土台を支える具体的な仕組みをご紹介します。
シニア世代のスタッフは、豊富な経験を持ちながらも、「今さら聞けない」「若手に迷惑をかけたくない」と遠慮しがちです。
一方、若手スタッフも「どう接すればいいかわからない」「軽く言って失礼にならないか」と言葉を選びすぎ、お互いに気を遣うあまり、本音や感謝が交わされにくい関係が生まれてしまいます。
実際、ベテランスタッフの退職後に、もっと話を聞いておけばよかったと若手が後悔するケースも少なくありません。
黙っている=問題がないのではなく、声に出せないまま気持ちが埋もれている可能性があるのです。
そうした“見えない壁”を崩すには、感謝を気軽に・形にして伝えられる仕組みを、職場の中に備えておくことが大切です。
その具体的な手段のひとつが、「ありがとう」を日常的に届け合うサンクスカード制度です。
サンクスカードとは?
サンクスカード制度は、もともと紙に感謝のメッセージを書いて渡すシンプルな取り組みから始まりました。
「○○さん、◯◯をしてくれてありがとう」と書くだけ。それだけで、関係性に小さな変化が生まれます。
特にシニア世代のスタッフにとっては、「自分の働きが見てもらえている」という実感につながりやすく、孤立感の軽減や役割意識の向上にも効果的です。
とはいえ、手書きのカードには、
書くのが面倒・渡すタイミングがない・記録として残らないといった課題もあります。
そこで、こうした“感謝の文化”をより手軽に、継続的に浸透させるために生まれたのが、電子化されたサンクスカードアプリです。
このアプリは、現場に根付く工夫が随所に凝らされています。
✅スマホやPCから気軽に送信でき、紙よりも圧倒的に手軽
✅手書きメッセージ入力にも対応し、従来の“温もり”も再現可能
✅誰から誰へ、どんな感謝があったかを蓄積・可視化できる
✅管理者が関係性の変化を把握しやすく、声にならない兆しも拾える
✅部署や年齢を問わず全社で活用できる構造なので、偏りが生まれにくい
✅お気に入り機能・送信目標・リマインド機能で、自然と運用が定着
このように、単なる一時的な施策にとどまらず、感謝が循環する職場文化の土台として、着実に成果を挙げている企業が増えています。
月額1万円〜という導入しやすい価格帯であることも、現場で無理なく続けていただける理由の一つです。
サンクスカードアプリ導入が職場にもたらす、3つの効果とは
・見られている意識が働きがいを生む
感謝が言葉として届くことで、日々の小さな行動にも意味が感じられるように。
・シニア世代の役割意識が高まる
「ありがとう」を受け取ることで、自身の経験や工夫がチームに貢献していると実感できる。
・見えにくい人間関係もマネジメント可能に
カードのやり取りは自動集計されるため、普段は見えにくい人間関係の変化を、カードのやり取りから把握できる。
次のセクションでは、実際にこのサンクスカードアプリを導入している企業様からお伺いした導入効果をご紹介いたします。
世代や立場を越えた職場コミュニケーションの促進に向けて、実際の企業ではどのような工夫が行われているのでしょうか。
ここでは、まるか食品株式会社様に伺ったお話をもとに、サンクスカードアプリの活用事例をご紹介いたします。
■ サンクスカードアプリ導入前のお悩み
近年は新卒採用を積極的に進められていたこともあり、
「若い世代の社員が増えてくる中で、今後コミュニケーションに関する課題は避けられないだろうと想定していた」とのことでした。
現場では、もともとパートスタッフの方が多く在籍されていたため、新卒社員との世代間のギャップもあり、日々の関わりの中での意思疎通やすれ違いを懸念されていたそうです。
そうした背景から、サンクスカードの取り組みを通じて 「まずは会話のきっかけをつくることができれば」との思いで、当社エヌエスケーケーのサンクスカードアプリをご導入いただきました。
■ サンクスカードアプリ導入がもたらした変化
サンクスカードアプリの導入によって、 日々の業務の中では見過ごされがちだった周囲の行動に、自然と目が向くようになったとのことです。
それまでは、指示に対して黙って仕事をこなすのが当たり前という雰囲気もありましたが、
カードを通じて「そういえば、こんなことをしてもらったな」と振り返る機会が生まれ、 月に一度でも感謝を形にする時間が持てるようになったとお話しくださいました。
そうした振り返りは、他のスタッフへの関心を高め、 小さな行動にも感謝の気持ちを添えることが、日常の中に自然と根づいてきたといいます。
また、「書くことが少し手間に感じる場面があっても、受け取る側はやはり嬉しいもの。
ときには意外な人からカードが届くこともあり、そこに新たな発見やつながりが生まれている」といったお声も伺いました。
小さなことにも感謝を、とはよく言われるものの、実際に継続して行動に移すのは簡単ではありません。
だからこそ、このアプリを通じて感謝を言葉にする習慣が自然に育ってきていることを、
導入してよかった点として挙げていただきました。
世代や立場の違いを越えて、人と人との距離をやわらかく縮めていく。
その文化を支える一助となるのが、エヌエスケーケーのサンクスカードアプリです。
スマホやPCから手軽に送れる操作性に加え、やり取りの蓄積や可視化が可能な仕組みにより、「気持ちを伝えるきっかけがほしい」「現場の人間関係を見える形で把握したい」といったお声に、現実的な解決策をご提供しています。
世代や立場の違いに関係なく、誰もが自然に声をかけやすくなる職場づくりの第一歩として、ぜひご活用をご検討いただければ幸いです。
シニア世代の方々が長年にわたって積み重ねてこられた経験や知恵は、組織にとって何にも代えがたい貴重な力です。
その力を、年齢や立場にかかわらず活かし合える関係性を育てていくことは、これからの職場づくりにおいて、ますます大切になってくるのではないでしょうか。
とはいえ、価値観や働き方の異なるメンバー同士が、日々の中で自然に声をかけ合うには、それをそっと後押しする“仕組み”が必要です。
当社のサンクスカードアプリは、感謝を気軽に言葉にできる環境づくりを通して、世代を越えたつながりや相互理解のきっかけとして、ささやかながらお役立ていただいております。
もし、「シニア世代の方の活躍を、もっと自然に支えていきたい」「職場のコミュニケーションを少しずつ整えていきたい」といった思いをお持ちでしたら、その一助として、サンクスカードアプリの導入をご検討いただけますと幸いです。
現在、初月無料でお試しいただけるトライアルキャンペーンも実施中です。
導入にあたっての不明点や運用のご相談なども承っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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2013年11月5日 制定
株式会社エヌエスケーケー
代表取締役社長