最初の1か月は、みんなが書いていた。
部署を越えて感謝の言葉が飛び交い、掲示板には社内で流通した手書きのサンクスカードがずらりと並んだ。
けれど、半年後にはやり取りが途絶え、カードの話題すら出なくなった…。
これは、ある企業が実際に経験した「サンクスカード制度の停滞」です。
社員同士で感謝を伝え合う取り組みは、人間関係の改善手段として注目されていますが、紙での運用は、時間が経つほど継続が難しくなる傾向があります。
なぜ、制度は続かなくなってしまうのか?
やる気や習慣の問題ではありません。
属人化、集計の手間、参加の偏りなど、目に見えにくい“運用構造の限界”が背景にあるのです。
この記事では、紙のサンクスカード制度がなぜ形骸化しやすいのかを分解しながら、現場の負担を増やさず、感謝の文化を根づかせていくために役立つサンクスカードアプリの仕組みをご紹介します。
感謝が「たまたま起きること」ではなく、「誰もが自然に参加できる日常」になるために。
制度から文化へとつなげていくヒントを、ぜひご覧ください。
01|紙のサンクスカードが抱える、三つの限界 02|続かない…そんな悩みを解決するサンクスカードアプリの仕掛け 03|サンクスカードアプリが変えた、組織の空気と習慣【事例紹介】 04|サンクスカードを“文化”に変える、仕組みの工夫とは まとめ|“続く仕組み”が、文化をつくる |
サンクスカード制度そのものは、否定されるような取り組みではありません。
社員同士で感謝を伝え合う文化が組織に根づけば、心理的安全性やエンゲージメント向上にもつながります。
実際、多くの企業で導入され、当初は一定の盛り上がりを見せるケースも多くあります。
それでも、紙での運用において制度が定着しない理由は、感謝の気持ちが足りないからではありません。
制度の「構造」に起因する、見えにくい継続の壁が存在しています。
ここでは、紙による運用でつまずきやすい三つのポイントを整理します。
1.集計と掲示の負担が運用を止める
紙のサンクスカードは、書いたあとに「集める・まとめる・掲示する」という工程が発生します。
これらを担うのは多くの場合、総務や人事など一部の管理部門です。感謝の枚数が増えるほど、手間も比例して増えていきます。
最初は少人数で運用できていたものの、全社展開を試みた途端に工数が限界を超え、制度そのものが止まってしまう。こうした例は珍しくありません。
2.感謝の循環が見えにくく、偏りやすい
紙のサンクスカードは、贈った本人と受け取った相手の間で完結することが多く、組織全体で感謝がどれだけ循環しているかが見えにくいという課題があります。
その結果、送る人が固定化されたり、目立つ社員ばかりがカードを受け取るという偏りが起きやすくなります。
誰がどんな貢献をしているのかが見えないままでは、制度の公平性が保てず、参加意欲も薄れていきます。
3.属人化しやすく、「やる人だけがやる制度」になる
制度の運用が特定の個人に依存していたり、「あの人が送るから自分も送る」という関係性に頼っている場合、わずかな人の異動や離職で制度全体が機能しなくなることがあります。
また、業務の合間にわざわざカードを書くという行為自体に心理的ハードルを感じる社員もいます。
送りたい気持ちはあっても、「時間がない」「気まずい」「手元にカードがない」といった理由で見送られる場面が積み重なると、制度が静かに止まっていきます。
制度は良いのに、構造がそれを支えきれていない。これが紙のサンクスカード制度が続けにくい大きな理由です。
では、こうした課題をどのようにすれば解消できるのか。
次のセクションでは、紙では実現が難しかった「続けやすさ」を仕組みとして支える、サンクスカードアプリの特徴についてご紹介します。
紙のサンクスカード制度がうまくいかなかった背景には、「運用する側の負担」と「参加の偏り」という構造的な課題がありました。
では、同じ制度を“サンクスカードアプリ”に置き換えるだけで、本当にそれらの課題は解決できるのでしょうか。
実際にサンクスカードアプリを導入している企業では、「制度が定着しやすくなった」「感謝が日常になった」といった声が多く聞かれます。
ここからは、紙では実現しにくかった“続けやすさ”を支える、当社エヌエスケーケーのサンクスカードアプリならではの特徴をご紹介します。
1.送信も集計も自動化、運用コストを限りなくゼロに
紙の制度では「書く」「集める」「掲示する」といった作業が人手に頼っていましたが、サンクスカードアプリではこのすべてが自動化されます。
社員がスマホやパソコンから感謝を送信するだけで、社内共有や可視化、ランキング表示までが一連の流れとして完了します。
人事や総務部門が「カードを回収する」「掲示を更新する」「年間表彰用に集計する」といった作業に追われることはありません。
運用負担が軽くなることで、制度が止まるリスクが大きく軽減されます。
また、送信方法も「手書き入力」「キーボード入力」の両方に対応しており、導入企業の多くはあえての手書き入力機能を活用しています。
この手書き機能により、サンクスカードアプリでありながら紙のような“温かみ”を残しつつ、運用効率を高めるという両立が実現できます。
2.感謝の可視化で、全員が見える制度に
サンクスカードアプリでは、カードの送信・受信履歴がすべてデータ化されます。
誰がどんな感謝をどのタイミングで送ったかが一覧できるため、「感謝の流れが組織全体で可視化される仕組み」が生まれます。
カードを多く送っている人、部署を越えて感謝を広げている人、日々の小さな貢献を見逃さない人。
紙では見えにくかった“行動の積み重ね”が、データとして浮かび上がります。
「感謝が偏る」「やっている人が目立たない」といった不公平感が解消され、誰もが対等に関われる制度へと進化していきます。
さらに、日ごとの送信数や部門別の傾向、全社での盛り上がりの波などもリアルタイムで確認できるため、制度の浸透状況を管理画面で“見える化”できる点も大きな強みです。
3.“行動の見える化”が、組織の変化を後押しする
サンクスカードアプリ上では、「誰から」「どんな行動に対して」「どんな言葉で」感謝が贈られているのかを具体的に確認できます。
この“行動の見える化”により、単なる「ありがとう」のやり取りを超えて、組織として称賛したい行動のモデル化が自然と始まります。
たとえば、「新人のフォローに入っていた」「納期が迫る中でチームをまとめた」など、行動の背景や努力が記録として残れば、それが社内の共通認識となって広がります。
個人の行動が称賛され、それが次の行動を生む。この連鎖によって、制度が単なるツールではなく、組織文化を醸成する装置となっていきます。
紙では「制度を維持する」だけで精一杯だった企業が、サンクスカードアプリを活用することで「制度を育て、社内の文化に変える」フェーズへと進んでいます。
次のセクションでは、実際にサンクスカードアプリを導入した企業がどのように変化し、どのように課題を乗り越えていったのか。その具体的な取り組みをご紹介します。
紙での運用が難しかったサンクスカード制度が、サンクスカードアプリによってどう変わったのか。
ここでは、実際にアプリを導入した企業様の事例をもとに、変化のプロセスを紹介します。
A社様のケース:サンクスカード制度が「目立つ人の表彰」になっていた
全国に拠点を持つA社様では、紙のサンクスカード制度が徐々に形骸化していきました。
送る人や受け取る人が限られてしまい、制度が一部の社員を称えるだけのものになっていたのです。
主な課題
・目立つ一部の社員しかカードを受け取らない
・感謝の行動が社内で共有されず、広がらない
・掲示や集計の作業が一部部門に集中し、運用負担が増していた
サンクスカードアプリ導入後は、自動集計の管理画面でカードのやり取りが見えるようになり、社員の知られざる貢献も管理者に共有されるようになりました。
結果として、月間カード送信数が約4倍に増加。全社員にサンクスカードの文化が広がり、感謝が自然に交わされる空気が定着しました。
B社様のケース:送る人が固定され、サンクスカード制度が属人化
製造業のB社様では、サンクスカードを送る行為に心理的なハードルがあり、制度が「特定の人だけが活用するもの」になっていました。誰がどのくらい活用しているかが見えず、偏りが是正されることもありませんでした。
主な課題
・誰がカードを送っているのか把握できない
・利用者が偏り、参加が広がらない
・一部社員の善意に頼った制度運用になっていた
サンクスカードアプリの導入により、部署ごとの送信傾向や社員ごとの送受信履歴が可視化されました。
こうしたデータはマネジメントにも活用され、感謝の送受信が「一部の人の活動」から「全員参加の取り組み」へと変わりました。
C社様のケース:担当者の異動とともにサンクスカード制度が停止
サービス業のC社様では、サンクスカード制度の立ち上げを担っていた担当者が異動したことで、制度の運用そのものが止まってしまいました。
制度が一人の社員に依存していたため、引き継ぎがうまくいかず、継続が困難になってしまったのです。
主な課題
・制度運用が特定の担当者に依存
・仕組みがないため、継続性がない
・社員が主体的に参加できる形になっていなかった
サンクスカードアプリを導入後は、送受信の履歴が自動で蓄積され、管理画面から社員ごとの利用状況が確認できるレポート機能を活用することで、制度の進捗や偏りを“見える化”できるようになりました。
さらに、カードの送信が滞っている社員に対しては、アプリから自動でリマインド通知が届く仕組みを活用し、担当者が逐一フォローしなくても制度が自然と回るように。
こうした仕組みによって、担当者が異動しても制度が止まらない、属人化しない運用体制が整いました。
結果として、導入から半年後には全社員の8割以上がカードを送受信するまでに活用が定着。
サンクスカード制度が一時的な施策にとどまらず、誰もが日常的に参加できる企業文化の一部として根づいていきました。
事例に共通するのは、「制度をよくしたい」という意志だけでは長続きしないということです。
当社エヌエスケーケーのサンクスカードアプリは、運用の負担を軽減しつつ、感謝が可視化・共有され、定着していくための構造が備わっています。
次のセクションでは、こうした実例を踏まえ、サンクスカード制度を「続けられる文化」として社内に根づかせる方法をご紹介します。
制度を制度で終わらせず、働く人の毎日に浸透させる工夫を探っていきます。
感謝の言葉が自然と社内で広がっていくためには、「誰が、誰に、どんな想いで送ったのか」が見えることが大切です。
サンクスカードアプリでは、送受信の履歴が自動で蓄積・出力でき、掲示板への掲示や社内ツールとの連携によって、感謝のやり取りを“見える形”で紹介することが可能です。
紙のカードと異なり、検索や一覧表示ができるため、共有や振り返りの手間が大きく軽減されます。
実際に共有されたカードがきっかけとなり、「自分も送ってみよう」と思う社員が増えていく循環も生まれています。
紙のサンクスカード制度では、
・書く人が偏る
・集計が負担になる
・担当者が異動すると止まる
といった課題が起きやすく、継続が難しくなることがあります。
サンクスカードアプリでは、こうした属人化や業務負荷を解消するために、以下のような仕組みを備えています。
1.送受信ログの自動保存と、集計作業の自動化
2.活用傾向を可視化できるレポート機能
3.目標未達の社員に通知を出して「送るきっかけ」をつくる機能
利用状況や偏りが可視化されることで、管理側も現場も参加を促す工夫がしやすくなります。
サンクスカード制度において本当に大切なのは、「続く」「広がる」「根づく」ことです。
サンクスカードアプリは、その文化づくりを支える“仕組み”として、多くの企業で導入されています。
どんなに意義ある取り組みでも、形だけが残ってしまえば、それは本来の価値を失ってしまいます。
サンクスカード制度も同じです。「感謝を伝え合う文化」をつくるには、制度そのものではなく、日々の行動として“続いていくこと”が何よりも大切です。
サンクスカードアプリは、感謝のやり取りが自然と続き、広がっていくように設計されたツールです。
一人に依存せず、業務の負担をかけず、参加する社員にも負担を感じさせない。そんな「続けられる仕組み」が整っているからこそ、制度を文化へと育てていくことができます。
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感謝が自然と巡る組織文化を、仕組みから整えたい方へ。
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2013年11月5日 制定
株式会社エヌエスケーケー
代表取締役社長