経営の見える化

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株式会社武蔵野 小山昇社長の著書 経営の見える化 の第5章「情報」の見える化 の中で、サンクスカードについての記載がありました。
株式会社武蔵野様では、罰金制度や表彰制度を取り入れて、サンクスカードを書かせています。動機は不純でも、「ありがとうの気持ちを伝える」ことを仕組み化することで、小さなことをたくさん褒めるようになり、社内のコミュニケーションが円滑になっているようです。


以下本文引用)

サンクスカードで「コミュニケーション」を見える化する

小さなことをたくさん褒められると、人はやる気が出る。
大きな契約を取ってきたり、大きな手柄を立てるのは、せいぜい1年に1、2回でしょう。そうなると社員は、1年に1、2回しか褒められないことになります。けれ ど人間は、「小さなことをたくさん褒められる」ほうがやる気になるものです。そこで「武蔵野」では、小さなことをたくさん褒めるしくみとして、「サンクスカード」 を取り入れました。

「サンクスカード」は、「○○くん、忙しいときに手伝ってくれてありがとう」、「○ ○さん、成果を上げてくれてありがとう」と、感謝の気持ちを伝えるツールです。感謝の気持ちをメールで伝えるのもいい。けれど、心(=感情)は、手間をかけないと通じないと私は思います。だから「手書きのカード」を送る。
とはいえ、「サンクスカードを書こう」と提案したところで、社員はなかなか書きません。人は誰しも、面倒なことはしたがりません。そこで、私はこう決めました。
「一般社員は月に10枚以上、パート・アルバイトは月に5枚以上書くと、500円もらえる」
お金でつったのか? そうです。しかも、それだけではありません。
「管理職は月3枚以上出さなければ罰金5000円」と決めました。
私は、サンクスカードをハガキに貼って、社員の元に郵送しています。その数、年間で約1200枚。社長から届いたサンクスカードを経営計画書に挟み、持ち歩く社員もいます。嬉しいじゃないですか。

ホッピービバレッジ株式会社の副社長、石渡美奈さんも、社員が結果を出したときや頑張ったときに、直筆の「サンクス葉書」で感謝の気持ちを伝えています。封書ではなく葉書を投函するのは、「社員の家族の目にも触れてほしい」という思いからです。

心にもないことを書いてもいい。動機が不純でも構わない。
たとえ「罰金を取られたくないから」という不純な気持ちで「サンクスカード」を書いたとしても、まったく問題ありません。送るほうは「罰金を払いたくないからキミにサンクスカードを書いたんだ」なんてネタばらしをするわけはないから、もらったほうは素直に喜べる。

さらに、「サンクスカード」を定期的に集計し、「誰が何枚あげて、誰が何枚もらったか」を見える化しています。毎月の集計は「半期で送った枚数の一番少なかった社員が次の半期の集計担当をする」と経営計画書に規定。そして年に一度、「1年間でもっとも多くサンクスカードを書いた人」と「1年間でもっとも多くサンクスカードをもらった人」を表彰しています。
大切なのは、動機は不純でもいいから、「ありがとう」の気持ちを相手に伝えること。「褒める、褒められる」の関係が、社内のコミュニケーションを円滑にします。


小山昇『経営の見える化』
中経出版 (2009/9/18)
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