スタッフ同士が日々の業務の中で感じた感謝の気持ちを言葉にして送り合う「サンクスカード」は、社内コミュニケーションを円滑にする取り組みとして、多くの企業で活用されてきました。
一方で、
「ありがとうは、口で直接伝えれば十分ではないか」
「わざわざカードやアプリにする必要があるのだろうか」
と感じる経営者・管理者の方がいらっしゃるのも、自然なことだと思います。
スタッフ同士が日頃から感謝の言葉を交わしている職場であれば、サンクスカードという仕組みに疑問を持つのも無理はありません。
日常の中で感謝がきちんと伝わっていると感じていれば、新たな仕組みを設ける必要性が見えにくいこともあるでしょう。
ただ、経営や組織づくりの視点で見たとき、「感謝の言葉が交わされていること」と「感謝が組織として積み重なっていること」は、必ずしも同じではありません。
誰が、誰に、どのような行動に対して感謝を伝えているのか。
そのやり取りが、職場の中でどのように共有され、どのように残っているのか。
こうした点は、日々の会話だけでは把握しにくい部分でもあります。
本記事では、「感謝は口頭で伝えているのに、なぜサンクスカードが必要なのか」という疑問を出発点に、感謝を”仕組み”として整えることが経営や組織運営にどのような意味を持つのかを整理します。
結論を先にお伝えすると、普段からきちんと口頭で感謝を伝える習慣がある会社ほど、サンクスカードを仕組みとして取り入れたときに機能しやすい傾向があります。

目次
01|口頭の「ありがとう」だけでは、経営側から見えないこと
02|なぜ「感謝を仕組み化する」必要があるのか
03|サンクスカードを「アプリ」にすることで、管理と運用が楽になる理由
04|サンクスカードアプリ導入後、会社にどんな変化が生まれるのか
まとめ|「直接言っているから不要」ではなく、「直接言っているからこそ活かせる」
よくあるご質問(FAQ)
現場の感謝と、経営が把握できる情報は別物
現場で感謝の言葉が交わされていること自体は、とても良いことです。
日々の業務の中で「ありがとう」「助かりました」と声を掛け合える職場は、それだけで良好な関係性が築かれていると言えるでしょう。
ただし、経営やマネジメントの立場から見ると、それが「どのように」行われているのかは、意外と見えにくいものです。
✅ 誰が、誰に、どんな場面で感謝を伝えているのか
✅ 特定の人に感謝が偏っていないか
✅ 一部の人だけが周囲を支えている状態になっていないか
こうした実態は、口頭でのやり取りだけでは把握しづらいのが現実です。
感謝がその場限りで完結している場合、組織としては「雰囲気が良さそう」という印象以上の情報を得ることができません。
「感謝は大切にしているつもり」でも、それが組織全体で共有され、積み重なっている状態とは限らないのです。
ポイント
サンクスカードは、感謝の気持ちを強制するためのものではありません。
誰がどのような行動に対して感謝しているのかを、マネジメントの視点から把握できる形にするための仕組みです。
感謝を見える形で残すことで、職場でどのような行動が評価され、どのような関係性が育っているのかを、感覚ではなく事実として捉えることができます。
これは感情論ではなく、組織をどのようにマネジメントしていくかという視点の話です。
02-1|言葉だけで感謝を伝える行為は、個人任せでは続きにくい
多くの職場で、感謝の気持ちそのものは存在しています。
誰かに助けられたときに「ありがたい」と感じる場面は、日々の業務の中に自然とあるものです。
ただ、それを毎回きちんと言葉にできているかというと、忙しさやタイミング、遠慮といった要因から、実際には難しい場面も少なくありません。
「後で伝えようと思っていたら、そのままになってしまった」
「これくらいで言うほどではないかと、言葉にしなかった」
こうした積み重ねにより、よく気づいて動いている人ほど「当たり前」になり、裏で支えている人ほど目に留まりにくい、という状況が生まれることもあります。
感謝を個人の善意や性格だけに委ねている状態では、どうしても職場ごとに偏りが出やすくなります。
02-2|直接言えない場面が増えているからこそ、仕組みが必要になる
近年は、働き方や職場環境も大きく変化しています。
拠点が複数に分かれていたり、リモートワークやシフト勤務が増えたりと、以前のように全員が顔を合わせて会話する機会が少ない企業も珍しくありません。
感謝したい気持ちはあっても、
・タイミングが合わない
・忙しさに流されてしまう
・直接会えないまま業務が進んでしまう
といった理由で、結局伝えそびれてしまうこともあります。
サンクスカードは、直接言葉を交わせない環境でも、感謝をきちんと形にして残すための手段です。
口頭でのやり取りを置き換えるものではなく、伝えきれなかった気持ちを補い、関係性をつなぎとめる役割を担います。
02-3|「送る」という行為が、感謝を行動として定着させる
サンクスカードの特徴は、感謝を「思ったまま」にせず、一度言葉にして送る点にあります。
送るためには、
・どの行動に対して
・なぜ感謝したのか
を整理することになります。
このひと手間があることで、感謝はその場限りの感情ではなく、具体的な行動と結びついたメッセージとして残ります。
その結果、管理者にとっても「現場でどのような行動が評価されているのか」を把握しやすくなります。
また、仕組みとして存在することで、管理者が毎回「感謝を伝えましょう」と声をかけなくても、感謝を言葉にする行為そのものが職場の中で続きやすくなります。
ポイント
実はこの点は、「教育」という言葉で語られることもあります。
学校や家庭では、「ありがとうは、きちんと伝えなさい」と教えられる場面が多いでしょう。
ただ、職場において同じことを直接的に求めるのは、簡単ではありません。
言い方や受け取り方によっては、指導や注意が負担に感じられてしまうこともあります。
だからこそ、感謝を「言いなさい」と促すのではなく、自然と伝えられる行動として定着させる仕組みが必要になります。
サンクスカードは、感謝を強制するためのものではありません。
社会人として大切にしたい基本的なやり取りを、無理なく続けられる形で支える仕組みだと言えるでしょう。
02-4|感謝を仕組み化することで、会社に残るもの
サンクスカードを仕組みとして運用することで、感謝が特定の人に偏りにくくなります。
また、
・裏で支えている行動
・目立ちにくい貢献
にも光が当たりやすくなります。
感謝のやり取りが積み重なることで、「この会社では、どのような行動が評価されているのか」が自然と社内に伝わっていきます。
たとえば、「納期前に確認の連絡を入れた」「新人のフォローに回った」といった行動が繰り返し感謝されていれば、それが組織として大切にしたい姿勢として共有されていきます。
結果として、職場の雰囲気が安定し、コミュニケーションやマネジメントが進めやすくなっていきます。
サンクスカードの価値は、「感謝を送る」行為そのものにあります。
ただ、それを紙や口頭の延長で運用し続ける場合、管理や継続の面で限界が出てくるのも事実です。
アプリ化の本質は、感謝を増やすことではなく、感謝のやり取りを”扱いやすくする”ことにあります。


03-1|拠点や働き方が違っても、同じ仕組みで使える
アプリでサンクスカードを運用する最大の利点は、場所を選ばず使えることです。
拠点が複数に分かれている場合や、リモートワーク・直行直帰が多い職場でも、同じ仕組みで感謝を送り合うことができます。
「同じオフィスにいないから伝えづらい」
「タイミングが合わず、結局言えなかった」
こうした物理的・時間的なズレは、働き方が多様化するほど増えていきます。
アプリであれば、その場にいなくても、後からでも、感謝をきちんと届けることができます。
これは口頭や紙では補いきれない、アプリならではの強みです。
03-2|感謝のやり取りが、自動で”整理・蓄積”される
紙のサンクスカードや口頭のやり取りは、その場では意味があっても、後から振り返ることが難しいという課題があります。
実際に、紙のサンクスカードを運用していた企業では、総務部門が毎月数時間をかけて集計作業を行っていたケースもあります。
カードの回収、枚数のカウント、内容の確認といった作業が、担当者の負担になっていたのです。
一方、アプリの場合、誰が・誰に・どのような行動に対して感謝を送ったのかが自動的に蓄積されていきます。
管理者が個別に集計したり、報告を求めたりする必要はありません。
日々のやり取りが、そのまま組織のデータとして残るため、運用の手間が大きく減ります。
03-3|組織の状態を”感覚”ではなく”データ”で把握できる
アプリで蓄積されたサンクスカードは、職場の状態を把握するための材料にもなります。
✅ どのような行動が感謝されやすいのか
✅ チームや拠点ごとに、やり取りの量に差が出ていないか
✅ 新人や若手が、周囲とどのように関わっているか
こうした点を、印象や噂ではなく、実際のやり取りに基づいて確認できます。
「ちゃんと使われているのか」
「一部の人に偏っていないか」
といった疑問にも、感覚ではなく事実として答えられるようになります。
これは評価制度を変えるためのものではなく、育成やフォローの判断をする際の参考情報として活かせる点がポイントです。
03-4|管理者が無理をしなくても、続けられる仕組みになる
サンクスカードアプリは、管理者が声をかけ続けなければ成り立たない仕組みではありません。
送る手間が少なく、集計や管理も自動化されているため、「頑張って続ける取り組み」になりにくいのが特徴です。
直接言葉で感謝を伝える文化がある会社ほど、それを補い、支え、会社として扱いやすくする仕組みとして、アプリの効果が発揮されます。
サンクスカードアプリは、新しい文化を押し付けるためのツールではありません。
すでに大切にしている感謝のやり取りを、無理なく、長く維持するための現実的な選択肢です。

サンクスカードアプリは、導入した瞬間に劇的な変化が起きるものではありません。
ただ、日々のやり取りが積み重なることで、組織の中に少しずつ、しかし確実な変化が現れてきます。
04-1|「評価されにくい行動」に光が当たりやすくなる
業務の成果や数字は見えやすい一方で、周囲を支える行動や、当たり前のように行われている配慮は、どうしても評価されにくくなりがちです。
サンクスカードが蓄積されていくと、
・フォローに回っている人
・周囲の負担を軽くしている人
・目立たないが重要な役割を担っている人
といった存在が、感謝という形で自然と浮かび上がってきます。
これは評価制度を変えるためではなく、管理者が現場を理解するための補助線として意味を持ちます。
04-2|コミュニケーションの偏りに早い段階で気づける
感謝のやり取りが見えることで、特定の部署や個人に負担が集中していないか、逆に関わりが薄くなっているチームがないか、といった点にも目が向きやすくなります。
口頭のやり取りだけでは気づきにくい「偏り」や「分断」も、サンクスカードの傾向を見ることで、早い段階で察知できるようになります。
問題が大きくなってから対応するのではなく、小さな違和感の段階でフォローできるようになる点は、マネジメント上の大きなメリットです。
04-3|育成やフォローの会話がしやすくなる
サンクスカードに残る内容は、1on1や面談の場でも活用しやすい情報になります。
「こういう行動が周囲から感謝されているようですね」
「この点は、チームにとって助かっているようですね」
具体的な行動に基づいた会話ができるため、抽象的なフィードバックになりにくく、本人も受け取りやすくなります。
感謝のやり取りが、単なる雰囲気づくりに留まらず、育成やフォローの質を高める材料として活きてくる点も、導入後に実感されやすい変化です。
04-4|「感謝を大切にしている会社」を、無理なく維持できる
多くの会社は、もともと感謝を軽視しているわけではありません。
ただ、忙しさや環境の変化によって、その文化を維持することが難しくなっていくこともあります。
サンクスカードアプリは、新しい価値観を植え付けるための仕組みではなく、すでにある良さを無理なく続けるための土台です。
結果として、
・職場の雰囲気が安定する
・コミュニケーションの摩耗が減る
・マネジメントの負担が軽くなる
といった変化につながっていきます。
サンクスカードを検討される企業の多くは、もともと感謝を大切にしていないわけではありません。
日々の業務の中で「ありがとう」が自然に交わされているからこそ、仕組みとして導入する必要性が見えにくいこともあります。
ただ、感謝の言葉が交わされていることと、それが組織として蓄積され、活かされていることは、必ずしも同じではありません。
直接言葉で伝える文化がある会社ほど、サンクスカードを仕組みとして取り入れたときの負担は小さく、今ある良さを補強する形で機能しやすくなります。
サンクスカードは、感謝を無理に増やすための施策ではありません。
日々生まれている感謝を、会社として扱いやすい形に整え、マネジメントや組織づくりに活かしていくための仕組みです。
エヌエスケーケーのサンクスカードアプリは、月額1万円から利用できる、シンプルで導入しやすい設計が特長です。
また、初月利用料無料キャンペーン実施中のため、実際の職場に合うかどうかを確認したうえで導入をご検討いただけます。
・今の職場に合う運用方法を知りたい
・まずは仕組みを試してみたい
・紙からアプリへの切り替えを検討している
といった段階でも問題ありません。
サンクスカードの運用や定着について、状況に合わせたご相談を承っております。
お気軽にお問い合わせください。

Q1. サンクスカードを導入すると、口頭での感謝が減ってしまいませんか?
サンクスカードは、口頭での感謝を置き換えることを目的とした仕組みではありません。
実際の運用では、その場で直接伝えきれなかった感謝を補ったり、後から改めて言葉にする手段として使われるケースが多く見られます。
また、カードを送ったことをきっかけに会話が生まれたり、「さっきはありがとう」と直接声をかける流れにつながる場合もあります。
運用方法や職場の文化にもよりますが、口頭でのコミュニケーションがある職場ほど、サンクスカードがそれを補完する形で機能しやすい傾向があります。
Q2. サンクスカードは形骸化してしまいませんか?
形骸化しやすい原因の多くは、運用に手間や負担がかかることにあります。
紙での運用や手作業での集計が必要な場合、どうしても継続が難しくなりがちです。
アプリの場合、送信や集計が自動化されているため、日々の業務の延長として無理なく続けやすい点が特徴です。
また、エヌエスケーケーでは、定期的なフォローを通じて、各社の状況に応じた運用の見直しや定着支援を行っています。
そのため、「やらなければならない施策」になりにくい形での運用が可能です。
Q3. サンクスカードを導入すると、会社にはどんなメリットがありますか?
感謝を仕組みとして運用することで、感謝が特定の人の気づきや性格に依存しにくくなります。
その結果、裏で支えている行動や目立ちにくい貢献にも目が向きやすくなります。
また、どのような行動が感謝されているのかが社内で共有されやすくなり、組織として大切にしたい価値観が伝わりやすくなります。
日々のコミュニケーションの土台が整うことで、マネジメントや育成、チーム運営を進めやすくなる点が、会社にとってのメリットと言えるでしょう。
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2013年11月5日 制定
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