厚生労働省の平成30年度調査結果によると、大卒新入社員の離職率は1年目で11.6%、3年目までの離職率はおよそ32%でした。1年目のうちに10人に1人、3年目までには3人に1人が退職している計算になります。さらに内訳を見てみると、1000人以上の企業ではおよそ24%、30人未満の企業では50%と、特に中小企業にとって厳しい状況であることがわかります。
採用活動にも人材育成にも非常に多くのコストと労力を使いますが、早期離職をされるとそれらがすべて無駄になってしまいますので、企業にとって大きな問題となっています。
ちなみに、「最近の若者は・・・」とよく言われますが、実は新入社員の離職率は10年前と変わらないどころか、ここ数年は低下しています。これは、売り手市場化が進んだために、学生が自分の希望に合わせて会社を選びやすくなっていることや、働き方改革により企業側が労働環境の改善に取り組んでいることが原因と考えられます。
そんな環境の変化があった中で、最近の離職理由とはどんなものでしょうか。
『リクナビNEXT』による「転職理由と退職理由の本音ランキングBest10」です。
1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
2位:労働時間・環境が不満だった(14%)
3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
4位:給与が低かった(12%)
5位:仕事内容が面白くなかった(9%)
6位:社長がワンマンだった(7%)
7位:社風が合わなかった(6%)
8位:会社の経営方針・経営状況が変化した(6%)
9位:キャリアアップしたかった(6%)
10位:昇進・評価が不満だった(4%)
数年前までは、待遇面や仕事内容、残業時間などの理由がもっと上位にあったのですが、最近は減っている傾向にあります。その分増えているのが、会社の方針や社風が合わない、上司・先輩とうまくいかないなど、人間関係のミスマッチです。
こういったミスマッチが生まれるのは、ほとんどの場合、社内のコミュニケーションがうまくいっていないことが一番の原因です。
特に新入社員は、学生から社会人になって環境が大きく変わります。今までとは全く違った環境の中で、たとえば飲み会のノリについていけなかったりするだけでも、「この会社は自分に合っていない」と感じてしまいます。会社としては、コミュニケーションをよくするために飲み会を開催しているのに、これでは元も子もありませんよね。
株式会社武蔵野の小山社長の著書では、社員の離職を未然に防ぐには「社員に関心を持つ」ことが大前提だと記載されています。そして多くの会社では、社員に「無関心」であると言います。関心を持って接することで、相手にはその気持ちが必ず伝わります。うまい言葉で人の心を動かそうと思っても、実際にその人を見ていなければ相手にはバレます。
ですが、いきなり「部下に関心を持て!」と言われても、まず何をすればいいのかもはっきりわからないですし、全員がすぐにうまくできるはずがないですよね。
そこで、部下や後輩に関心を持たせるための道具として、サンクスカードの仕組みが役に立ちます。まずはサンクスカードの仕組みを導入し、送ることを強制させます。目標枚数の設定や罰則制度を設けてもいいでしょう。何か書かないといけないので、部下や後輩に対して褒めるところや感謝することを無理やり探すようになります。そうすると、今まで気付いていなかった部下の小さな気遣いや行動に気付くようになります。そして、そうやって何か探すことがだんだんと習慣になります。
このように、小さな「褒める」「感謝する」を繰り返すことで、相手に対して関心を持つことができるようになります。そしてそこから、一人一人への接し方が変わってくるでしょう。
コミュニケーションの質は、飲み会を増やしたりやみくもに声をかけてまわることだけではなかなか向上させることはできません。まずは、「相手に関心を持つこと」が大切です。「サンクスカード」を仕組みとして取り入れることが、その第一歩に繋がると考えています。
このように、形だけではない『質の良いコミュニケーション』を取れる会社にすることが、離職率の低下に繋がるのではないでしょうか。そのために是非、サンクスカードの仕組みを活用してみてください。
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