【サンクスカードアプリ導入後のインタビュー】 キンキ道路株式会社の松本部長にサンクスカードアプリ導入後のお話を伺いました。
【 サンクスカードを導入する以前に抱えていた課題を教えてください。】
松本部長:まず、「コミュニケーションの取り方を知らない」という課題がありました。
我々の世代と若い世代とのギャップがあることは理解していましたが、それをどう埋めていけばいいのか、常に模索している状態でした。
特に、我々の職場は技術職が多いこともあり、感情や感謝を表現することが苦手な社員が多いです。
コミュニケーションが得意な人もいれば、不得意な人もいます。
そのため、お互いにどう理解し合えば良いのか、手探りでもがいている状況でした。
さらに、若い社員を増やし、会社を変革していくという流れがあったため、若い人材は必要不可欠でした。
しかし、実際に彼らが入社してきた際に、どう接すればよいのか、正直なところ戸惑うことが多かったです。
NSKK:確かに、世代間のギャップによるコミュニケーションの課題は、多くの企業で共通する問題ですね。
松本部長:やはり若手の新人社員に対して、「なぜ覚えられないんだ」とか「どうしてこんなこともわからないんだ」という不満が指導する側にはあったと思いますし、私自身もそう感じたことがあります。
しかし、接する中で、自分たちの教え方にも問題があることに気づいたのではないかと思います。
昔のやり方では、若い世代にはなかなか伝わらないのです。
若手社員とのコミュニケーションのギャップに気づいた時、私たちもかつて「今の若いもんは…」と言われたことを思い出しました。
今の若者と同じように、我々もそう言われたことがあったなと。
技術職の社員は、現場ではどうしても職人気質が強く、指導の際には厳しい口調になりがちでした。
世代間のギャップからか、なかなか上手くコミュニケーションが取れない中でも、若手社員たちは歯を食いしばってついてくれました。
今では、彼らが10年目を迎え、良い先輩や上司となり、私たちもその姿からコミュニケーションの取り方を学ばせてもらうことが多くなっています。
NSKK:松本部長ご自身は、若い世代の新人社員にどのように接していらっしゃいましたか?
松本部長:もともと私は技術系の人間だったため、新しく入ってきた技術系の社員に対して、一人前になってもらいたいという思いが強かったです。
また、しっかりと技術を覚えてもらうことも重視していました。
特に、当時は女性の施工管理者が入社してきて、女性が土木の現場で技術を学び、施工管理者として活躍し始めた頃でした。かっこいいですよね。
彼女たちが会社にとってもキーパーソン的存在になるのではと感じながら接していました。
また、私には娘がいるので、同じくらいの年齢の新人社員を見ていると、親の気持ちを理解する部分もあり、積極的に声をかけてコミュニケーションを取るように心がけていました。
【 サンクスカードを始める時、どんなお気持ちでしたか?】
松本部長:最初はアプリではなく、紙に手書きで渡す方法でした。
「これからサンクスカードを始めるよ」と言われてスタートしたのですが、私は特に抵抗なく始められました。
少し面倒だなとは思ったものの、手書きで想いを伝えること自体は嫌いではなかったので、「始めたら何かが変わるかもしれない。チャレンジしたら良い!」という気持ちでした。
実際に始めてみると、手書きでメッセージを書くことで、相手がどう感じるのかを考えるようになりました。
逆に、サンクスカードをもらった際には、単なる「ありがとうございます」だけでなく、期待していなかった行為を褒められることもあったのです。
そのことに気づいた時嬉しさを感じて、どんどん展開していこうと思うようになりました。
NSKK:サンクスカードを受け取ったときのお気持ちについて、リアルなお話を伺えて非常に参考になります。
また、サンクスカードを最初は紙で始められたことから、書く作業が少し面倒だと感じることもあったと思います。
それにもかかわらず、受け取った相手の気持ちを思うことの大切さや、感謝される嬉しさが、面倒さを上回ったということですね。
松本部長:そうですね!
今、ふと思い出したのですが、当時あまり接点のなかった社員からサンクスカードをもらったことがありました。
正直、その方は私に興味がないだろうと思っていましたので、サンクスカードをもらった時には「えっ?!」と驚きました。
私からはあまり喋らず距離を取ってしまっていたのに、その方からカードをもらった時、とても嬉しい気持ちになりました。
その経験が逆に、自分が小さいなと気づかされるきっかけにもなりました。
自分の考えだけでその方を判断していたことに気づかされたのです。
手書きのカードは直筆だからこそ、その方がわざわざ自分のために書いてくれたという事実が嬉しかったです。手書きの良さを改めて感じました。
NSKK:とても温かいエピソードですね!お聞かせいただき、ありがとうございます。
社員の立場からすると、サンクスカードを送ることを面倒だと感じる方も少なくありません。
しかしそう感じる方の多くは、普段から感謝の気持ちを伝えられている方が多いのではないかと思います。
おそらく、感謝の気持ちを持っている方は、それを口に出すことが得意です。
普段から伝えているのに、わざわざ書いて形にする必要があると感じることで、面倒に思ってしまうのかもしれません。
一方で、普段から感謝を表現しない方は、心の中では思っていても口に出せないことが多いでしょう。
そうした方々には、自分の気持ちを表現するためのツールが必要だったのではないでしょうか。
松本部長のお話を伺うと、これまでツールがなかったために気持ちを伝えられなかった方々が、サンクスカードを通じて、より自分の気持ちを表現できるようになった可能性もあります。
松本部長:そうですね。
普段は交流のない方やコミュニケーションが苦手そうな方からのカードは特に響くのではないかと思います。
みんなの心にちゃんと響くようになってもらいたいですね。
【 サンクスカードの送信目標枚数は定めていらっしゃいますか? 】
NSKK:では、実際にサンクスカードの流通枚数を見てみたいと思います。
皆さん本当にたくさん書いていただいているようですね。
8月の流通データは、1930枚という結果が出ています。
なんと、おひとりあたり 平均23枚送信されています!
松本部長は、サンクスカードの送信目標枚数を定めていらっしゃいますか?
松本部長:私は、目標枚数を最低32枚に設定しています。
このことについては、部下たちにも必ず話すエピソードがあるのですが…
私自身、紙で運用している時代から月20枚以上は書いていたのですが、その時は一桁くらいしかカードをもらえなかったんです。
他の方々が二桁もらっているのを見て、少し寂しい気持ちになっていました。
もらったカードを見るのはとても嬉しいのですが、数字で見ると「なんでこんなに少ないんだろう…」と思っていたのです。
それから何ヶ月か経ったある日、初めて32枚も、もらったんですよ!
たまたま元請工事の担当者にずっとついていた時、その子が毎日毎日サンクスカードを送ってくれていました。
同じような内容でも、毎日続けてくれることが嬉しくて、それ以来、私も毎月最低32枚を書くようにしています。
共感できる方は少ないかもしれませんが、私も嬉しかったので、同じように感じてくれる人がいるだろうと考えて、「じゃあやろう!」という気持ちになりました。
NSKK:今や、受信枚数は52枚、送信枚数を大きく上回るほどたくさんサンクスカードをもらっているということですね!
松本部長:そうですね、今では毎月40〜50枚のペースでサンクスカードをいただいています。
忙しい時期には送信枚数が減ることもありますが、自分で設定した32枚の目標枚数は常に意識しています。
他の社員にも会社の送信目標である月20枚に取り組んでいただき、もらう嬉しさを感じてもらいたいと思います。
スタッフとの面談の際には、サンクスカードを送り合う目的を理解してもらうために、
「なぜ、送信目標を超えて20枚以上書いている人がいると思いますか?」と問いかけています。
これは、単に数字を追うのではなく、各自がどのように感じ、どう行動しているのかを考えるきっかけを作りたいからです。
仕事をすること自体は当たり前のことですが、大きな視点で見ると、私たちが求めているのは、人間的な理解を持って共に成長できる人を育て、その意識を共有していくことだと考えています。
実際、私が管理している二つの部署では、サンクスカードの送信数に関してはトップ10に入っています。
これは、しっかりと感謝を伝えることができ、人間的な理解を持つ部下が育っている結果だと感じています。
さらに、部下が受信したカードを確認することで、他の部署からどのような感謝を受けているのかも見える化され、部下の働きを理解する一助にもなっています。
【キンキ道路株式会社様のサンクスカード ご紹介】
NSKK:サンクスカードは感謝の気持ちを伝えるツールとしての使い方が一般的ですが、松本部長が送られているメッセージを拝見すると、その使い方に加え「一緒にやっていきましょう」という気持ちをしっかりと表現されていて、とても温かく素敵なメッセージだと感じました。
このように、支えてくれる上司がいると感じることは、相手にとって大きな励みになると思います。
【松本部長のサンクスカードメッセージ】
松本部長:私は職人の立場からチャンスをいただいて管理職になった経緯もあって、下の立場と上の立場の両方を経験してきました。
その中で、組織内の役割を理解し、現場の人間としてのつながりを大切にしなければならないと考えるようになりました。
結局、一緒にやっていくことが重要ですから、チームの結束を強く意識しています。
この意識が、部署全体の成長や、いざという時の強さを生むと感じています。
そういった思いから、サンクスカードを通じて「一緒に頑張りましょう!」というメッセージを意識して送っています。
我々の目標は100年企業であり、将来的に次世代へバトンタッチするための基盤を築くことが必要です。
サンクスカードは仕事以外のプラスアルファの取り組みですが、多少面倒に感じることがあっても、感謝を受け取る嬉しさがそれを上回ると実感しています。
だからこそ、次の経営幹部となる部下には、この大切な取り組みをしっかり引き継いでいきたいと思っています。
NSKK:お聞かせいただきありがとうございます。
当社でご提供しているサンクスカードアプリも、今後も機能の改善に取り組み、コミュニケーションの手間や面倒さをできる限り軽減し、皆さまが気軽にやり取りできる環境を整えて参ります。
改めて、この度は貴重なお話をお聞かせいただき、誠にありがとうございました。
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